「発達障害の傾向があるけど、私は軽症。ほぼ普通だ。」
「コミュ障?それは感じたことがない」
「普通だと言われるし、自分でもそう思っている」
「こだわりはそこまで強くない」
発達障害(ASD)と診断を受けた人の中でも、自分で発達障害の傾向がある(グレーゾーン)と自認している人の中でも、こんなふうに考えている人も多いのでは。
しかし、その考えってもしかして勘違い?自分が無意識のうちに自分の事を無視してしまっているだけなのでは・・・。
私は自分自身が30歳でASDと診断を受けました。その中でASDの症状としてしっくりくるもの、しっくりこないものたがあり、自分は軽症のほうなのかも。そのような解釈をしていました。
SNSなどで情報を拾って改善できることは改善しているし私は大丈夫。
そんな私でしたが、社会の中でやはり生きづらさを感じることは、定期的にやって来て、
その度にイライラや不満が限界を向かえて、感情が高ぶってしまったり、現実逃避してしまいそうになってしまいます。
自分の自己肯定をそもそも色々間違えているのかも・・・。
自分自身が思ってる以上に日々の生活で無理をしているのではないか・・・。
そんなふうに思ったのがきっかけで、自分に蓋をしていた行動や思考を改めるようになり、これまでの自分を解放していくことでより生きやすくなってきたのを感じられるようになりました。
この記事ではそんな自分の体験談を含め自分の取り組んできたことなどを紹介していきます。
2年前発達障害と診断を受けるきっかけになる出来事がおこりました。
原因は色々あり、違和感なども感じてはいたのですが、私自身がずっとその症状について無視してしまっていたことからストレスの限界を迎えてしまい私は人とコミュニケーションが取れなくなり職場に出勤することができなくなってしまいました。
しかし当時の私は、そうなってしまう以前から色々な症状が出ていたにも関わらず、限界の限界まで自分を無視して抑え込んでしまうような行動をしてしまっていたのです。
具体的には、
・睡眠が浅くなる。
・何もないのに常にイライラする
・肩こりや倦怠感、頭痛
このような状態は過去の私にとっては正常で、常に我慢をしている状況が当たり前でした。
そしてこの状態を無視し続けると、、、
・眠れなくなる
・愚痴などの独り言が増える
・休日はぐったり何もできない
・人を避ける
・ラインですら人とかかわるのが嫌になる
・いきなりカッとなってキレてしまう。
・食欲が過多になるもしくは全くなくなる。
過去の自分は、周りと比べそんなにストレスのかかることはしていない。と考えていたし自分自身の至らなさが原因だ。
そんな思い込みから自分の行動を否定して、自分が悲鳴をあげてる状態すら認めてあげることができず限界の限界まで我慢をしてしまいました。
一概には言えませんが、私自身平成生まれの田舎育ちであることや、当時はASDという発達障害についても何も知らず、自分が一般的であると思っていたし、よくも悪くも考え方に柔軟性もなかった。
ですが大人になって発達障害と発覚する場合、私のようなケースも多いのではないか。そんなふうに思い、ブログで発信してみようと考えるようになりました。
私のように大人になって発達障害と診断をうけると自分のあたりまえがくつがえされる事になり、これから変えていくのも難しいし、こういうタイプの方は、周りには「普通」と思われていることも多いので周りに理解してもらえるのも難しい。
特にASDの女性にはこのようなタイプの人も多い。
その結果また同じような生活環境ので転職を繰り返したり、人間関係にも我慢を続けたり、生きずらさを抱えながら、自分自身ではベストを尽くしているのに。いきどおりを感じてしまうしまう人も多いはず。
そんな方たちに向けて2年間発達障害と向き合ってきた私なりの解決方法3選
1 自分が思ってる以上に自分自身はるかに頑張ってることに気づく。
2 発達障害の傾向に、もっと目を向けてみる。
3 できるからから「やる」をやめてみる。
1 自分が思ってる以上に自分自身はるかに頑張っていることに気づく。
これまで定型発達の方たちに、そんなに劣りを感じることもなくやってきたからこそ無意識のうちに自分にムチをうって周りのあたりまえの水準に自分を合わせていませんか?
いままでの当たり前の水準で自分の行動を変えずにいると二次障害のうつ病や精神疾患などを発症してしまう原因にもなります。
まずは自分が思っている以上に頑張っているということを自覚して、普段の自分を周りと離して自分自身に注目してみてください。
そうすることによって、自分が今まで当たり前に無視してきた違和感に気づけるようになるはずです。
たとえば
職場で当たり前にマルチタスクをしている自分に気づく。
苦手なのコミュニケーションも頑張って行っている事に気づく。
当たり前に時間は守るし、計画もたてる。
人それぞれ気づけることは違うと思いますが私にはこういったことがあげられました。
ASDと診断を受ける人にはADHDも併用している人が多く、そういった人はマルチタスクが苦手だったり、時間管理も苦手だったりします。約束をしたり、日々時間に追われる生活は思ってる以上に負担がかかります。
またコミュニケーションが苦手なのに、変に思われないように職場でも全員との会話を頑張ってしまいます。
まずはそのモヤっとを見逃さず、ひとつひとつピックアップしてみてください。きっと過去の自分を振り返るとその事柄って苦手ではありませんでしたか?
私はそのことに気づき自分自身が頑張って色んなタスクをクリアしをしてきた事実を認めることができたので、頑張りすぎる自分にストップをかけることができるようになりました。
自分自身が自分の頑張りを認め、少しづつ解放してあげていくこと。そうしていくことが大人の発達障害をうまく生きていくコツです。
2 発達障害(ASD)の傾向にもっと目を向けてみる。
コミュニケーション技術や仕事のスキルが上がっていくことで本来苦手だったことが当たり前になりすぎて無意識に溜まってる可能性があるのでは。と私は考えます。
良くも悪くもASDの特徴としてこだわりが強く、ゆえに白黒思考になり完璧主義になってしまう傾向があります。そのことから相手に対しても完璧を求めてしまいイライラしてしまうことも。
ASDの人にとっては、何事も中途半端が苦手で調整をするということが難しい。力の抜き方がわからないし、その中途半端の状態というのがすっきりしないので嫌。
気づくと毎日苦手なことも100パーセントで頑張ってしまっているし、プライベートや仕事でも、やるか、やらないか、やるときめたら全部100パーセントで取り組んでしまう。
そんなふうにして抱えることが増えていくことで突然爆発してしまうような状況がやってきます。
そんな自分には、タスクを減らしていくように常に気にかけてあげることが大事です。
また人それぞれの考えがあるので相手は相手、自分は自分と相手の行動も尊重してあげるよう心がけましょう。
また職場での暗黙の了解といった、グレーにみんなが流していることなどについて、流せなくてストレスが溜まっていったり、言わなくてもいいことを言ってしまい、トラブルになるなんてことも。
またASDの人は職場のたわいもない会話や、目上の人に対する対応も苦手だったりします。
女性同士の会話も苦手です。私も女性社員などとのやりとりが難しく思うことも多かったです。
結果として、仕事のハードルも下げ、正社員じゃなくても、パートやアルバイトに切り替えてもいいと思いますし、複数人で働く職場より、個人プレーで働ける仕事に切り替えてみるのも発達さんたちがストレスフリーで働けるようになるコツです。
また私自身、プライベートの女性同士のコミュニケーションについて、苦に思うことはなかったのですが、数人で会う、いわゆる女子会よりも1対1でゆっくり話ができる環境のほうが女性とのコミュニケーションでは楽しく過ごせることに気づきました。
またASDの人の特徴として「感覚過敏」があげられます。
私は聴力が凄く過敏であることは感じていて、周りの人がたてる音に対して敏感に反応してしまうことがよくありました。できるだけそのような環境をさけ、自分を守ってあげる行動をとるのも大事です。
「私は軽症」などと思わずに、発達障害(ASD)の傾向にに目を向けてみると案外発達障害ぽいところが沢山あったりしませんか?
ASDの主な特徴
- コミュニケーションが苦手
- 感覚過敏
- 白黒思考
- 強いこだわり
個人差は様々だと思いますがこのようなことがあげられます。
自分の行動や固定概念を変えていくのは難しいし、勇気もいる行動だと思うのですが、いい意味で「自分中心」で考えてみて自分がしっくりくる未来を自分で作っていってあげれるのも大人になって発達障害と知ったからこそできることだと思います。
3 できるから「やる」をやめてみる
大人になって発達障害が発覚するのは、人生において、タスク過多な状況に直面し(就職、転職、結婚、出産など)気づかれることが多いと思います。
ですが私は、その時点ではもうすでにボロボロの状態だと考えます。
自分のキャパ以上のことをこなしてきているそんな人も少なくないはず。
なので「今までできていたから大丈夫」という風に自分を過信してしまうのではなく、
できていたけど優先順位などを考えて自分の行動を改めてみてみる。
できるから「やる」を手離していくこと。
やらない。を選択していくことも大事だと気づきました。
『 ま と め 』
時代もだいぶ変わってきて、皆平等や、協調性を重視するというよりも個々が尊重されるような時代になってきたこともあります。
ですが過去を生きてきて、大人になって発覚した発達さんたちにとっては大変な時代を生きてきたからこそ、固定概念を変えるという事に、難しいという人も多いと思います
しかし、なんだかうまくいっていない、しっくりきていない。そんな人たちはぜひ自分にストップをかけてみて自分自身を振り返って考えてみるのもいいと思います。
1 自分が思ってる以上に自分自身はるかに頑張ってることに気づく。
2 発達障害の傾向にもっと目を向けてみる
3 できるからやるをやめてみる
今後も大人の発達障害について様々な投稿を更新できればと思っています。
共感出来る方などいたらコメント頂けるとうれしいです。
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